ニットと布帛

今回はニットと布帛の違いについてお話します。

他のディーラーさんのお洋服を

お買い求めの際にも

役立つ知識だと思うので

ぜひ知っていただけたらなと思います❦


私は素人同然なので厳密には

違う所もあるかとおもうので

その点はどうかご了承ください。


ニットは


手編みセーターや機械編みセーター

✦靴下

✦下着

✦Tシャツ

✦スウェット

などに使われます。


拡大鏡で見ると機械編みのニットも

手編みのような編み目模様が見えます。

(裏はタオル地みたいに

なっているものもあります)

どれも少なからず伸縮性があるのが特徴です。


布帛は


✧ジャケット

✧Yシャツ

✧デニムパンツ

✧プリーツスカート

などに使われます。


素材がさまざまで、あまり伸びないものが多いです。織物というのがこちらです。


プロの方の縫製工場でも設備環境によってニットと布帛の得意、不得意があります。

ニットが得意な工場さんは伸びやすい生地を上手く扱い、サイズ違いでも兼用できるドール服、

水着などの軽やかでピッタリとした服を作ることに長けています。

布帛が得意な工場さんは比較的装飾の多い服や様々なバリエーションのデザインや素材をベーシックな直線縫いミシンで縫うことに長けています。




また、布帛でディーラーさんに

希望のデザインでオーダーするときは

あきの設定に注意です⚠


[あき]とは人が着用するときに

頭やヒップが大きいので、

Yシャツには前立てとボタン、

下着のブラなら背中ホック、

デニムパンツにはファスナーとデニムボタンなど、

着る際に開けて、着用出来たあとは閉める部分の

ことです。コルセットなどは紐で調整したり

するところを「あき」と考えてます。

(あきがなくても着られるのにあきがあるものは、

生地が伸びすぎて服の寿命が縮まないように作られています)


デザインにもよりますが、

布帛には高確率でついています。


これがないと場合によっては

ドールにお洋服を着せられません。


なので、希望のデザインでドールドレスを

オーダーする場合は

どうやって着せるかも考えてデザインを考えると

スムーズなやり取りになるかと思います❦


ニットのあき設定はまちまちです。

例えばABRACADABRAの

ベリーショートニットはあきを作らず

ヘッドを取って

着用するタイプです。


Tシャツ類は縫い糸に負担が掛かって

レジロン糸でも切れてしまう場合がありますので、

人間と違ってあきを作る場合も

あります。

ちなみにニットの工場さんだと

扁平ロックという、

Tシャツの裾などによく使われる

表が2本平行にミシン糸で

縫われている特殊ミシンなどで

仕上げていたり、

ニットは縫い糸の負担が少ない

縫い方を採用されていたりします。


布帛が得意だったり、ニットが得意だったり

その人それぞれなので、

このことを知ったうえでお洋服選びをすると

もっといろんな発見があるかもです!